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思春期なのです。

第5章 学校

不意に、ぐっと抱き寄せられた。

「俺が送っていきます」

愁?
まって、皆いるのに恥ずかしい…!

かあっと顔が熱を持ったのが分かった。

愁の太い右腕はあたしの肩からすっぽり包み、片腕なのにすごい力がある。

先生は愁とあたしを交互に見てからニヤリ。

「あーはいはい。なるほどね~」

なにを思ったか、腕を組んでうんうんと頷きニヤニヤしてる。

「そういうことなら仕方ないな~練習終わったら送ってやれ」

ごゆっくり~と、どこかで聞いたことがある言葉を残して去っていった。

もう恥ずかしくてたまらない。それに追い討ちをかけるように、いつの間にかついてきていた美羽が登場。

「ねえねえ、今のどういうこと?その人彼氏?何時の間に?」

なんてキラキラした目で聞いてきて…もう頭はパンク寸前になっていた。



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