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男子校の恋愛事情

第3章 守りたいもの

ピンポーン

誰かが来るなんて珍しいな。久我先輩が何か用でもあったのか?

ドアを開けると、そこにいたのは久我先輩ではなく、どこか見覚えのある顔だった

この人、確か前に久我先輩にくっついてた人か?

「いきなり押しかけてごめんねー?俺も家がこっち方面でここに入ってくのが見えてさ。ちょうど話したいこともあったしと思ってね。時間ある?」

いい予感はしないけど、話くらいならいいかと思い、話すことにした

ここではなんだからという理由で、場所を変えるために外に出る。これが全ての間違いだった


この先輩がオススメのカフェがあるからそこに行こうと言うので付いて行っているのだが…

さっきから妙に人気が少ないな。元々こういう場所なのか?

カフェは目立たない場所にあって、路地裏を通らなければ行けないらしい

にしてもあまりにも不自然すぎる。今日は断って帰ろう

「すみません、今日はやっぱり帰りま…」

「着いたよ」

先輩の視線の先にあるのは今はもう使われていないであろう……倉庫だった

「先輩話が違うじゃないで…ぐはっ!!」

異変に気づいたときには既に遅く、すでに待機していたと思われる男子生徒に1発殴られ俺は気を失ってしまった


________


ハッと気がついてまわりを見ると薄暗く、倉庫の中にいるんだと理解することができた

逃げ出そうと立ち上がりかけるが…立ち上がれない

イスに座らされていた俺の腕は後ろで縛られ、胴体はイスに縛り付けられていた

まずい…この状況はマジでやばい

「やっと気がついた?イスの座り心地はどう?」

「…何のつもりですか」

「質問に答えてほしいなー。ま、いいや。何のつもりって、そりゃあ……仕返しだよね」

仕返し?

「身に覚えがないとは言わせないよ。君さ、最近晴斗先輩のお気に入りらしいね?しかも今までにないくらい可愛がられてるみたいじゃん。晴斗先輩のことが好きな俺達にとってこれほど憎いことはないよね」

なるほど、嫉妬ってわけか

「別に俺は先輩のことが好きなわけじゃ…」

「は?自分は好きじゃないけど先輩が勝手に自分に惚れてるとでもいいたいの?なんだそれ最高にムカつく。…お前ら、ヤれ」

合図とともに2人の男が出てきて1人は俺の背後、もう1人は足の間に入ってきて…


俺のズボンを脱がし始めた

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