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なぜ?

第13章 浮気相手

あり得ん。世の中のオトコは何をしてたんだ?いや、何かされてても困るか。
性欲がない?ないわけないだろう?なかったら、こんなにねだるか?

「なあ、したくならなかったの?」
俺は指を止めて名津子に訊いた。
「ん…何を…?」
「セックス。」
「なったよ。」
「でも、10年も誰ともしてなかったんだろう?どうしてたの?」
俺なら10年もしないなんて絶対に無理っ!名津子となら1日だって無理っ!

「ふっ…ジュノ…ちょっと考えればわからない?」
そうやって俺の顔に指を滑らせてごまかすな!



あっ…思い出される先日の記憶。



「嫌いじゃないけど、それ使われると、すぐイッちゃう。」
テクヒョンから貰ったローターを持つ俺を見上げて言ったセリフ。




ふ~ん。そういうことか?

「なあ、どこにいるの?名津子の浮気相手?」
「そんな相手いないわよ。」
「俺がいない間、名津子を慰めてる相手。どっかに隠してんだろ?」
俺は止めていた指を強めに動かして、名津子の弱いところを突いてやる。

「ん…」
「正直に言えよ。どこにあるんだよ。」
イキそうらしく、俺の指をギュウギュウ締め付けてくる。
内壁を広げて抉るように突いてやると、さらに強く締め付けてきた。


ピタッ。
手を止めた。イク寸前まで煽られてた名津子は恨めしそうに俺を見た。
「何?」
「意地悪しないで。」
「じゃあ素直に答えろよ。」
「…」

また指を動かしてやると、すぐに声をあげる。そしてイク寸前で指を止めて、また指を動かすことを繰り返した。

「もう!やだっ!お願い、イカせてっ!」
あっ…キレた。限界か?
「イカしてほしかったらさっさと言えよ。指、抜くぞ。」

名津子は返事の代わりにサイドテーブルの引き出しに手を伸ばした。

あそこか…

名津子より先に引き出しを開けた。
「あっ!」
「残念だな、俺の方が腕が長いんだよ。」

ここに名津子の浮気相手が………えっ?!

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