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なぜ?

第14章 訪問者

遅い…ミンジュンからいっこうに連絡が来ない。

俺たちは珍しく事務所で顔を揃え、重たい空気の中、ひたすらミンジュンからの連絡を待った。

ジュノが名津子と別れる。
せっかく立ち直ったジュノが、また…
しかも今度はリナの時とは比べ物にならないほど、追いつめられるだろう。
まさか自殺とか?
俺たちは、イライラしながらミンジュンの連絡を待っていた。

「もう我慢できない!電話するっ!」
俺の一言で、こっちからミンジュンに連絡をとることにした。

スピーカーにして、電話をかける。

rururururu…

「もしもし。」
「もしもし、ミンジュン?ねえ、ジュノは?」
「テギョンか?…無理だ。」
「無理って?…別れるってこと?」
「違う。」
「じゃあ、何?」
「もう俺はジュノのお守りは無理だ。」
「えっ?どういうこと?」

ミンジュンは、朝からのジュノの様子を話した。
「放置プレイまで言われたぞ!あんなケダモノ、名津子に捨てられるぞ!」
「それは…御愁傷様。」
「とにかく!今後ステージ以外の面倒は一切みないぞ!マネージャーに言って、誰か交代でいいからこっちに来い!」
「いや~それは…」
「かわいい弟たちは、大事な兄貴にジュノの下半身の管理を丸投げしようなんて、思ってないよな!?」




ミンジュン、俺たちも無理だよ。

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