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なぜ?

第14章 訪問者

空港に到着しロビーに出ると、ヒグマジョディが待っていた。

「テギョンっ!テギョンっ!」
巨体を揺らしジャンプしながら手を振り叫ぶ。
おいおい、地響きしてるし、ただでさえ目立つんだから騒ぐなよ。俺はプライベートで来てんだ!

「ジョディ、久しぶり。一人?」
「テギョンっ会いたかった!」
抱きつくなっ!気持ち悪い!ここが韓国だったらとっくに写真を撮られて、Twitterに溢れかえるぞ!

「さあ、行きましょっ!二人の愛の巣にっ!!」
二人の?誰と誰?ジュノと名津子のだよな?まさかジョディの家じゃないよな?
俺が両手で持つ荷物を指3本で持ち、呆然とする俺をおいて先に歩き出した。

「テギョン何してんの!?名津子が待ってるわよ!」
「ああ、今行く!」
良かった!俺もジュノみたいにお尻を狙われるんかと思った。



ジョディの車に乗せられ、空港から都心に向かう高速に入った。

「テギョン。ジュノが心配?」
「ん、心配。スキャンダルも心配だけど、それよりジュノ自身が心配。」
「そう。私もねテギョンたちがジュノを心配するように名津子が心配なの。名津子には二度と生きる屍のようになってほしくないの。」
「なあ、ジュノと名津子って何があったの?名津子とジュノが危機だって聞いてたら、次の日にはジュノは上機嫌だし、ミンジュンはジュノの面倒は見きれないって言うし。訳がわかんないんだけど。」

ジョディは黙って固い顔で前を見ていた。
「テギョン。あんた口、堅い?」
「えっ?メンバーの間には比較的軽いかも…」
「そう。メンバーの間で止めといてよ。いつかはバレる話だから、先に話しておくわ…名津子ね、別れた恋人に口封じのために殺されるところだったの。」
「えっ!?」


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