
なぜ?
第15章 訪問者2
名津子の車で出かけることになった。
ガレージには、デッカイ国産の高級車と俺がモデルを勤める車。
コイツ、絶対にお嬢様ってヤツだろ?
「帰りジュノさんたちも一緒ですよね?」
と、国産車のドアを開けた。
「運転しようか?」
「大丈夫です。日本の道路には慣れてらっしゃらないでしょ?それにちょっと遠いんで…」
名津子の言葉に甘えて助手席に乗る。座り心地抜群のソファのようだ。
高速をゆったりと走る。渋滞もなく予定どおりに到着できそうだ。
俺は日本語よりも楽に喋れる英語で話しかけた。
「どれぐらいかかるの?」
「2時間弱ですね。寝てて下さって大丈夫ですよ。」
「うん。」
返事はしたものの、なかなか眠れない。
オートクルーズをかけたようで、名津子ものんびり運転している。
名津子の発音は非常に聞き取りやすかった。海外暮らしが長かったことが伺える。
「名津子、俺、訊きたいことがあるんだけど…」
「何ですか?」
「怒らない?」
「内容によります…でも、怒りませんよ、どうぞ。」
「ハングル話せるんだよな?」
「…ウヨンさんですか?」
「えっ!?そう、ウヨンに聞いた。」
「話せるっていうほどじゃないですけど、勉強はしました。」
「何で隠してんの?ジュノ、喜ぶと思うぞ、名津子がハングルで話しかければ。」
「隠してるって訳じゃ…喜んでくれますかね?」
「うん。昨日の俺たちの会話って、全部わかってたってことだよね?」
「えっ…はい。」
名津子は恥ずかしそうに口ごもった。
ガレージには、デッカイ国産の高級車と俺がモデルを勤める車。
コイツ、絶対にお嬢様ってヤツだろ?
「帰りジュノさんたちも一緒ですよね?」
と、国産車のドアを開けた。
「運転しようか?」
「大丈夫です。日本の道路には慣れてらっしゃらないでしょ?それにちょっと遠いんで…」
名津子の言葉に甘えて助手席に乗る。座り心地抜群のソファのようだ。
高速をゆったりと走る。渋滞もなく予定どおりに到着できそうだ。
俺は日本語よりも楽に喋れる英語で話しかけた。
「どれぐらいかかるの?」
「2時間弱ですね。寝てて下さって大丈夫ですよ。」
「うん。」
返事はしたものの、なかなか眠れない。
オートクルーズをかけたようで、名津子ものんびり運転している。
名津子の発音は非常に聞き取りやすかった。海外暮らしが長かったことが伺える。
「名津子、俺、訊きたいことがあるんだけど…」
「何ですか?」
「怒らない?」
「内容によります…でも、怒りませんよ、どうぞ。」
「ハングル話せるんだよな?」
「…ウヨンさんですか?」
「えっ!?そう、ウヨンに聞いた。」
「話せるっていうほどじゃないですけど、勉強はしました。」
「何で隠してんの?ジュノ、喜ぶと思うぞ、名津子がハングルで話しかければ。」
「隠してるって訳じゃ…喜んでくれますかね?」
「うん。昨日の俺たちの会話って、全部わかってたってことだよね?」
「えっ…はい。」
名津子は恥ずかしそうに口ごもった。
