無料で楽しめるちょっと大人のケータイ小説

「こんにちは～！」

えっ！？早い！
名津子の友達、愛と若葉は予定より１時間早く到着した。
俺たちは、完全に出かけるタイミングを逃した。
出かけるには、リビングに続く階段を降りるしかない。
しかし降りれば、愛と若葉に見つかる。そうかといって、出かけないわけにはいかない。

俺たち３人は、２階の踊り場で打ち合わせをする。
ここまで愛と若葉の元気な声が聞こえる。


「なあ、どうする？」
「テクヒョン、昨日あの二人と喋ったんだよね？名津子との関係、どう説明したの？」
「仕事関係…」
「仕事関係の俺たちが名津子ん家にいるって、あり得ないだろ？」
「だよね～。」

しばらく３人とも黙ると、下の会話がモロに聞こえてきた。

「もうすぐ、もう一人来るんですけど、いいですか？」
「ごめんなさい。先に言っとこうかと思ったんだけど、ビックリさせたくて。」
「絶対に名津子さんビックリすると思う！」


「なあ、あのお嬢ちゃんたち、何かふざけたこと言ってない？」
「もう一人って。どうする？」
「…とりあえず、今、一緒に住んでんのは事実だ。名津子には、俺たちが日本にいる間の世話係になってもらおう。」
「それが一番妥当か…」

俺たちはとりあえずの結論を出し、それぞれの部屋に戻った。
しかし、よく喋るな～。