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なぜ?

第18章 二人の時間2

目が醒めると、陽はもう高かった。
あれ…名津子、いない。

俺は、足枷を外して起き上がり、部屋のドアを開けた。
ピアノの音がする。悲しげだが、キレイなメロディだ。
音をさせてる犯人がいる下に降りていくと、ピアノを弾く名津子の後ろ姿が見えた。

「おはよう。」
背中から抱きつくと、ピアノの音が止まった。
「続けて。聴きたい。」

俺の言葉を聞いて、流れ出すメロディ。
「なんて曲?」
名津子の首筋にキスをしながら、囁く。
「これ?私がアレンジしただけですよ。元の曲は…」
流れてきたのは、クリスマスの有名な曲。名津子の弾いてた曲とはまったく違う明るい曲だ。
「これをマイナーコードに変えただけ。」

「名津子、曲書けるの?」
「全然。だから、ジュノさんとか、ミンジュンさんとか、スゴイって思います。」

名津子はまた最初の曲に戻った。
名津子の弾いてる曲に、歌詞をつけたら、きっといい感じがする。
俺は、やらなきゃいけなかった曲作りを思い出した。
何か大半できた感じがする。気が軽くなると、急に名津子の体に興味が湧いた。

上から見下ろすと、ちょうど胸の先端が見える。
首に廻してた腕を、襟元から胸に差し込み、乳首を摘まむ。
「んっ…」
「そのまま続けて。」

俺は乳首を摘まんでる指を擦り、耳朶を舐める。
名津子の体に力が入ってきた。
「体は平気?痛いところはない?」
「ん…大丈夫です。」
「じゃあ、いい?」

俺は名津子の体を自分の方に向かせた。
「ジュノさん。上だけかと思ったら、下も履いてないんですね…」
「ああ。好きだろ?俺の体。それにどうせ脱ぐし。」
「お風呂ですか?まだお湯入れてないんですけど…」
「それは後。っていうか名津子、何で服着てんの?帰るまでは、やりまくるって言ったじゃん。」

俺は名津子の服を脱がせる。全部脱がせると、満足して抱き寄せた。
「外に出かけられないんだ。家にオトコとオンナが二人っきりでいたら、やることは1つだろ?」

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