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なぜ?

第8章 秘密

「プププ…」
「フフ…フフ…」
おいおい、みんな。肩ぶるぶるしてるし。
笑いたかったら、ハッキリ笑ってくれないかな?

夕食のテーブルを囲みながら、会話はない。
口を開いたら、笑ってしまうのはわかってるから。
俺を盗み見しては、下を向き、笑いを堪えてんのはわかってるんだ。


「いや~しかしビックリしたな!てっきり喘ぎ声でも聞こえると思ってドアで聞き耳立ててたら、ジュノの悲鳴だもんな~」
沈黙を破ったのは、テクヒョンだった。

「テギョン、悪趣味だよ。いくらジュノだって声が聞こえないようにするよ。」
クンヒョン、最近俺に冷たいのは気のせい?

俺の天敵が布団の中に潜ってるとは知らずにベットにダイブした俺は、
安眠を妨害された腹いせに思いっきり顔を引っ掻かれた。
俺の顔には見事なまでの赤いラインがこれでもかと付いている。

…アイツ、ホントに相性悪い。飼い主とはめっちゃ合うんだけどな~。



レコーディングが始まった。
撮影の仕事だったら確実の穴を空けていたから、本当に良かった。

毎日、名津子に起こしてもらい、食事を作ってもらった。
大抵夕方にはレコーディングは終わり、まっすぐ名津子の家に帰る。

空いた時間はジムでトレーニングしたり、曲を作りためたり、
本当に考えられないほどゆったりしたスケジュールだった。

帰れば、家事のすべてが整えられてて、レコーディングに集中できるのはありがたかった。


これも名津子とみんなのおかげ。ありがとう。


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