無料で楽しめるちょっと大人のケータイ小説

「残念だなジュノ。やり直しだ。」
もう何回目のダメ出しだろうか？いっこうに曲が仕上がらない。
ミンヒョンはとっくに終わってるのに。

「ジュノ、オマエがやりたいって言ったんだろ？踊れませんじゃ済まされないぞ！」
いっこうに終わらない振り付け。


あの時の俺は自分の選択が間違いで、アイドルなんてできないんじゃないかと、イライラしていた。いつでも辞めてやる！とすら思っていた。


「ねえキミ、可愛いね～。」
クラブで逆ナンしてきたオンナ、それがリナだった。

俺はリナの部屋に入り浸るようになり、レッスンも仕事も適当にやっていた。
何度も注意してくれるヒョンたちには「うるさい！」と言い、
気に入らないことがあれば、さっさと帰った。

リナとのセックス、それがあの時の俺のすべてだった。


そんな怠けた生活が２ヶ月ほど続いたある日、リナの部屋に行けば、裸のオトコが出てきた。

「誰？」
「あらジュノ～。早かったのね？」
「リナ、この人誰？」
「フィアンセよ。私たち来月結婚するの！」
「俺がいるのに？結婚？」
「ジュノ、何言ってんの？あなたは愛人。結婚相手じゃないわ！彼も知ってるわ。」


…俺はどうやって自分の部屋に戻ってきたのかわからなかった。