テキストサイズ

なぜ?

第10章 洗脳

頑張ってレッスンも仕事もこなしてたある日、俺の部屋の鍵が開いてた。

閉め忘れた?不用心だな…と自分の失敗を笑いながら部屋に入れば、
ベットで裸のリナが寝ていた。

「何してんの?」
「ジュノとセックスしようと思って。」
「帰れよ。そんな気はない。」

俺はリナを追い出した。でも、何度追い出しても部屋に来る。
鍵を変えてもピッキングを繰り返し、次はドアの前で座り込んだ。

みんなに心配かけたくなくて、何事もないように部屋に戻る。
戻れば必ずリナに責められた。

「ジュノがどうしても必要。」
「好きで結婚したんじゃない。ジュノが相手にしてくれなくて、淋しかった。」
と泣き落とそうとした翌日は
「ジュノが不倫してるとバラす。」
「いつまでも人気があると思うな!あんた程度の人間、掃いて捨てるほどいる!」
と脅し、強迫した。


洗脳のようなセリフを繰り返し聞かされてるうちに、
また俺はおかしくなっていった。

前向きに仕事をこなしているようで、死んだ魚のような目をしてる時があった。
それに気づかないメンバーじゃない。

ある日、メンバーは俺を尾行し、リナに怒鳴られるところを見つけた。
そのまま俺はテクヒョンの部屋に連れ出された。

「リナがおかしくなったのは、俺のせいなんだよな?」
「はっ!?そんなわけないだろ!?ジュノは悪くない。」

それから俺が自分を責めるたびにメンバーたちは
「ジュノは悪くない。」と繰り返し言い聞かせた。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ