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なぜ?

第10章 洗脳

「ミンジュン、話がある。ちょっと来てくれないか?」
俺はマネージャーに呼ばれて、隣の部屋に移った。

「ジュノの様子は?」
「放心状態ってとこかな?リナのあんな姿見てビックリしたみたい。」
「ナンパしたオトコとクスリを使ってやりまくってるそうだ。恐らくクスリの影響だろう。」
「ヤバくない?」
「ああ。今はまだ違法薬物じゃないが、そっちに手を出して、逮捕されるのは時間の問題だろう。」
「旦那は?」
「火消しに必死だよ。まあこっちも時間の問題だな。」

リナ…変わったな。
昔はただのヤリマンだと思ってたけど、どんどんヤバイヤツになってる。
それだけジュノが好きなんだろうな。でも、名津子とは随分違った愛し方だな。


「で、話って何?」
「ああ。ミンジュン、ジュノと二人で日本でツアーやらないか?」
「ツアー?ジュノと?」
「他のメンバーは長期で韓国を離れられない。動けるのはミンジュンだけだ。ジュノと一緒に日本に行ってくれないか?」
「…わかった。ジュノを連れてくよ。」


ジュノを正気に戻すには名津子のところに置いとくのが一番だ。
俺たちが毎日言い続けるより、名津子に抱きしめられれば一瞬でジュノは元気になる。

名津子、オマエすごいよ…

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