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なぜ?

第11章 本能

「やり過ぎだ。」
翌朝、ご飯を食べながら、ミンヒョンがボソッと呟いた。

「え?何が?」
「ジュノ、昨日、名津子を思いっきり襲っただろ?」
「うっ、うん。うるさかった?」

おかしい!そんなに大きな声じゃなかったぞ!

「前回の教訓を生かして、猫を追い出して、鍵をかけたところまではいい。ところがその猫は、ご主人の一大事だと俺を起こしに来て、名津子の部屋の前でギャン鳴きだ。寝れるか?寝れる訳ないよな?」

アイツ…今度はそういう手かよ!とことん俺の邪魔をするんだな!

「いくらテギョンから新しいおもちゃを貰ったからって、子供じゃないんだ、はしゃぎ過ぎだ。」
「ちょっと待って。何で知ってんの?」
「そりゃあ、な。絶対にすぐに使うとは思ったが、案の定か。しかし、よく名津子が納得したな。」
「名津子は俺の言うことには絶対服従だし。」
どうだミンヒョン。名津子は俺にベタ惚れよっ!

「ほ~。で、その名津子は?」
「えっ?寝てる。っていうか、起き上がれない。」
「何で?」
「俺が朝から3回も襲ったから。」

あれっ?何でミンヒョン頭抱えてんの?俺、何かまずいこと言った?

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