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前に立たれて

第1章 低身長ぽちゃ巨乳13歳・珠子

珠子の通う中学は、私学である。

性教育にことのほか力を入れていて、国から少子化対策モデル校に指定されていた。
そのため、授業カリキュラムが普通校とは著しく異なっていた。
通うには巨額の寄付金を納めなければならず、珠子の親も学校に数千万円を贈っていた。
普通校の男女中学生からは、隠語で〈エッチ中学〉と呼ばれ、羨望の的になっていた。

「おはようございますー」
校門で挨拶する校長先生。これだけなら、普通の中学だ。

「おはようー」
珠子は、1年A組の教室に入る。5月1日。教室内が何やらソワソワ、ザワザワしてる。
そう、この5月1日が、前に立たれるシステムの解禁日なのだ。

「ねえタマコ~、立たれるの決めた?」
「うん。決めた~」
「そうなんだ~、あたしまだ踏ん切りがつかないのよね~」

珠子ら女子は立たれる側なので、ONかOFFかどちらか選ばねばならない。

いっぼう男子は、ONを待てばよいだけだ。
しかし、この5月1日は1年女子は解禁日だが、1年男子はお預けになっていた。
同級生の男子たちは、恨めしそうな表情で女子たちの膨らんだ胸や腰つきを見ていた。

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