異世界での出来事
第2章 ここはどこ?
食事中、にやけ顔の絶えない龍之介。
おいしい食事を腹一杯食べて幸せな笑みを見つめられ完食。
客間に案内されつつ、メイドさんに尋ねた。
「あのー、ここはどこですか?」
「ローズダンル王国のローズ城でございます。」
ございます。ときたよ。
丁寧な口調で答えられ、本当で勇者になったと勘違いする龍之介。
客間に通されて、トイレと風呂場を聞く。
トイレは部屋の隅にある蓋付きの桶を指で指され、風呂は王族以外は入れない。
お湯を桶に入れて、ガーゼみたいな布で拭くだけだと。
メイドさんが退出間際に「明日は朝から訓練です。」と告げた。
風呂に入らないより幾分かマシな身体を拭くために洗い場を探していく。
暗い廊下を進んでいくと、ロウソクの灯りが見える。
なんだろーな?と覗き込むと、お湯の入っている桶が置いてあった。
そこに入ると、服を置くであろう小さなテーブルがあり、そこに拭くものが置いてあった。
メイドが身体を洗ってくれる訳がない。身体を洗いながらサッパリ感で充たされていく。
身体を洗っていると、メイドさんが廊下を通る。通るたびに見られて恥ずかしい。
衝立のひとつもないのかな?
全身拭いてサッパリしたのはいいが、自分の部屋に戻れない。
財布とスマホを部屋のテーブルに置いてきている。
どの部屋だったか判らない。確かに左側の部屋だったはず。
ドアを開けるが暗い部屋ばかりで、テーブルの上には何もない部屋ばかり
今度こそはと思っていると、右側の部屋から賢者が両脇にメイドを抱えて出てきた。
「何をしておるのじゃ!」
「部屋が判らなくなったもので。」
隣のドアを指差される。
「これからどちらに?」
「身体を拭くのじゃよ。」
メイド2人を連れて歩いていく。
言えば拭いてくれるのかー?拭いてくれと言えない龍之介がわめく。
(うらやましーいぃ。)
部屋に入らず洗い場を見ていると、どこから出したであろう衝立が立ちはだかった。
中の様子は伺えないが、声で解る。
「賢者様~、どこ触っているんですか?もう!」
「良いではないか、良いではないか!」
「いや~ん!そこは、そこだけは!」
うらやましーいぃ!
疲れ果てたように部屋に入る。
時間は22時を過ぎたころだった。
ボトルに入ったワインを半分くらい飲んだ23時過ぎに、廊下が騒がしい。
おいしい食事を腹一杯食べて幸せな笑みを見つめられ完食。
客間に案内されつつ、メイドさんに尋ねた。
「あのー、ここはどこですか?」
「ローズダンル王国のローズ城でございます。」
ございます。ときたよ。
丁寧な口調で答えられ、本当で勇者になったと勘違いする龍之介。
客間に通されて、トイレと風呂場を聞く。
トイレは部屋の隅にある蓋付きの桶を指で指され、風呂は王族以外は入れない。
お湯を桶に入れて、ガーゼみたいな布で拭くだけだと。
メイドさんが退出間際に「明日は朝から訓練です。」と告げた。
風呂に入らないより幾分かマシな身体を拭くために洗い場を探していく。
暗い廊下を進んでいくと、ロウソクの灯りが見える。
なんだろーな?と覗き込むと、お湯の入っている桶が置いてあった。
そこに入ると、服を置くであろう小さなテーブルがあり、そこに拭くものが置いてあった。
メイドが身体を洗ってくれる訳がない。身体を洗いながらサッパリ感で充たされていく。
身体を洗っていると、メイドさんが廊下を通る。通るたびに見られて恥ずかしい。
衝立のひとつもないのかな?
全身拭いてサッパリしたのはいいが、自分の部屋に戻れない。
財布とスマホを部屋のテーブルに置いてきている。
どの部屋だったか判らない。確かに左側の部屋だったはず。
ドアを開けるが暗い部屋ばかりで、テーブルの上には何もない部屋ばかり
今度こそはと思っていると、右側の部屋から賢者が両脇にメイドを抱えて出てきた。
「何をしておるのじゃ!」
「部屋が判らなくなったもので。」
隣のドアを指差される。
「これからどちらに?」
「身体を拭くのじゃよ。」
メイド2人を連れて歩いていく。
言えば拭いてくれるのかー?拭いてくれと言えない龍之介がわめく。
(うらやましーいぃ。)
部屋に入らず洗い場を見ていると、どこから出したであろう衝立が立ちはだかった。
中の様子は伺えないが、声で解る。
「賢者様~、どこ触っているんですか?もう!」
「良いではないか、良いではないか!」
「いや~ん!そこは、そこだけは!」
うらやましーいぃ!
疲れ果てたように部屋に入る。
時間は22時を過ぎたころだった。
ボトルに入ったワインを半分くらい飲んだ23時過ぎに、廊下が騒がしい。