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異世界での出来事

第2章 ここはどこ?

1時間も身体を拭いていたのか?

部屋のドアを開けると、賢者様がメイド2人を連れて部屋に戻るところだった。

「おやすみなさい。」そう言うのが精一杯だった。

賢者様はメイドさんの胸を鷲掴みにして部屋に戻っていった。

「おやすみ。さあ、俺たちも寝るとするか。」

俺たち?って言ったよな。

(おぬしも悪よの~)と、思いながらも「うらやましーいぃ!」


ベットに潜り込み、意識を遠ざけていくのであった。


翌朝、メイドさんに起こされた。


「賢者様も起きられましたので、勇者様も起きてください。」

上半身を起こして「おはよー!」

「な、なんで裸なんですか!もう私にはできません。勘弁してくださいませ。」

パンツ1枚で寝ていた龍之介が反応する。

「もう出来ない?何を?」

「もう、知りません!」顔を茹で蛸にして部屋を出ていくメイドさん。

テーブルには、歯ブラシであろう小枝と、歯磨き粉であろう塩が置いてあった。

昨日使った手拭いをもち、洗い場で身支度を整えた。

昨日は暗くて見えなかったが、衝立が壁際に置いてあった。

あぁ、これを使うんだな。

朝食を済ませて、別の建物に移るため外に出た。

ローズ城が存在感を露にしていた。

こんなに大きな城だったんですね。無駄に広い階段も納得。

まずは、魔法の適応属性から調べ、魔力量、筋力なども調べるらしい。

龍之介は、判っていた。勇者で、異世界ならばチートであると。全属性が使えて

失われた古代魔法なんかも使えたりして。

ラノベの基本中の基本だな。テンプレをおもいだしていた。

(でも、異世界に来るときに神様に会ってないような。)

まあ、こんなパターンもありだよな。

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