テキストサイズ

異世界での出来事

第4章 VS 魔物

「ところで、魔力が使えるなら、この石に魔力を貯めることが出来るかい。」

手渡された、透明な、にぎり石ぐらいの大きさの魔石を渡された。

無言で魔石に魔力を流し込む龍之介。

100%ではなく50%ぐらいに抑えて注入した。

(少し疲れた感じがするなぁ!)

「このくらいでいいですか?」

握っていた手を開く。

黄金色に輝く魔石が出来上がった。

「これを、ハヤトに!」

周りからは拍手をされる。

おばさんが魔石を持って出ていった。

「今の魔石はなんですか?」

「初めて見るんか?」

「はい。」

「治癒効果のある魔石じゃよ。」

「なるほど、それで光ってたんですね。」

「そうじゃよ、あの石自体が希少なんじゃ。」

「本来なら、もう少し光っているんじゃが。」

さすが村長だけのことはある。50%を見極められていた。

「戦いの後で疲れていますので。ごめんなさい。」

「いやいや、魔石に注入できる者がおるんじゃ。この村も安泰じゃよ。」

「さて、本題に戻るか。」

「青年の冒険者どもには罰を与えねばな。」

「村に納める金額を増額する!増額金額は追って沙汰する。」

「それに、エミリや。おまえたちの結婚はまだ早いな!リーダー失格じゃ。ハヤトが間違った命令を出したときには、エミリが止めないとな。」

「そうそう、農民一人に守衛させるなんて、正気ではない。」

「もし、龍之介が魔法が使えなかったら、どう責任をとるつもりじゃった?」

「よく考えてから行動するんじゃな。」

「この村を、まだまだ若いもんにはまかせられんな。」

「ん、だな。」

高齢者の方々が次々と発言し、この会議は終了した。




ストーリーメニュー

TOPTOPへ