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異世界での出来事

第4章 VS 魔物

我が家に着き、簡易テントに潜り込む。

魔石を1つ取りだし、魔力を注入する。もちろんフルチャージ。

ひとつづつ魔石に魔力を注入していたが、面倒なので

3個を手に持ち注入してみた。

すると、手の中が熱く感じる。持てないほどではないが熱い。

注入後に手を開くとにぎり石ぐらいの大きさの魔石になっていた。

魔石の合体?

今度はフルチャージした魔石3個を持つ。

合体もしなければ、チャージもしない。なにも起こらなかった。

今度は4個で。

手が熱くなり、にぎり石ぐらいの大きさの魔石になる。

小さい魔石(1~2cm)の物は、8個でもにぎり石ぐらいになった。

どうやら、手の中に収まる物でないと合体しないみたいだ。

にぎり石ぐらいの魔石が12個出来上がった。

すべてフルチャージにして、隣街の首都に売りに行こう。

(疲れたし、今日は寝て、明日の朝に湯浴びするか!)

裸になりパンツ1枚になって横になろうとした。

外から覗くエミリと目が合う。

「な、なにか?」

「あのー、今日はごめんなさい。」

「いいよ、もう気にしてないから。もう寝るんでごめん。」

横になるが帰ろうとしないエミリ。

「何?一緒に寝る?」童貞を卒業しことだし、大人ぶる龍之介。

「なんで龍之介君と寝なくちゃいけないのよ!」

(龍之介君?って聞こえたが。)

「今日は魔力を使いすぎたので、寝たいんですけど。」

火をつけて頭元の黒光りした魔石を見せた。

「もう、魔力ないの?」

「空ってことはないけど、少ないかな。」(まだ全体量の半分はあるけどね。)

「そうなんだ。これに少しでもいいから魔力をくれないかな?」

手渡された魔石に覚えがある。これは治癒の魔石。

透明になった治癒魔石だ。

(たしか、ハヤトに使ったんだよな。)

「ハヤトの様子はどう?」

「内蔵は治癒できたみたいだけど、肋骨と手と足の骨が折れたままで痛がってる。」

(そうか、命に係わるわけではないみたいだな。)

「まあ、あれだけボッコにされたんだもんな。助かって良かったよ。」

「ねぇ、魔力くれないの?」

上半身を起こして、魔石を握る。

「あっ、俺の魔力は何と交換する?」

「え、私、なにも持ってないわよ。」

「前回の分と今回の分を頂かないとね。」

「すごく痛がっているのよ。そこを何とか。」

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