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異世界での出来事

第5章 都会へ

「これは!はい、早急に処理します。」

なんだか様子が変わった。

「牛乳をまだ詰めていなかったので、そこのテーブル貸して頂けますか?」

「とんでもありません。奥の応接室へどうぞ!」

やはり変だ!応接室に行くまでに、受付嬢に聞いた。

「なんで、畏まっているのですか?」

「王室用のギルトカードですから。どのギルトでも貴賓扱いです。」


応接室に入り、竹筒に牛乳を入れる。99本。

「飲み物は貴重ですので、高値が付きますよ。」

「そうですか、コップを2つ貸して頂けますか?」

「はい。」応接室に置いてある戸棚から、陶器のマグカップが出てきた。

「どうぞ、お使い下さい。」

コップに牛乳を入れて1つを受付嬢に差し出した。

「どうぞ、飲んでみてください。」

俺も一緒に牛乳を飲む。俺の飲んだのを確認して、受付嬢も飲んだ。

「美味しいです。こんな飲み物初めてです。」

喉を潤し、作業を続ける。

「はい、99本出来ました。」

物品係員も来たので、コップを追加して味見させる。

「山羊の乳は飲んだことありますが、あの貴重な牛の乳ですか。」

(俺からすれば山羊の乳の方が貴重だと思うのだが。)

「金貨50枚でどうですか?」

通貨の価値が解らない龍之介。

「はい、それで結構です。」

「では、ギルドカードを貸してくださいませ。」

カードを渡し記録される。

「魔石は向かいの冒険者ギルドでお願いします。」

カードの裏に刻印してある。商業ギルド ランクD。金貨50枚。今年度税払い済。

現金で金貨50枚を袋に入れる。

「ありがとうございました。」

「またのお越しをお待ちしております。」

表まで送ってもらう。

回れ右で、冒険者ギルドへ。

受付に向かい「魔石の換金をお願いしたいのですが。」

「はい、ではこちらに置いて下さいますか?」

袋から魔石を全部取りだし、カウンターに置いた。

受付嬢は「少しお待ちください。」と奥に行く。

奥から厳つい顔の男が出てきた。

「ギルドマスターのバルトだ!よろしくな!」

「この魔石はどこで手に入れた?」

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