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異世界での出来事

第5章 都会へ

「昨日の夜に隣町に出没したレッドベアのものです。」

「昨日、出没したのは聞いた。では、ギルドカードを。」

ギルドカードを手渡すと、固まっているギルドマスター。

カードに記録され、カードを渡された。

「貴方が龍之介さんなんですね。」

急に態度が変わるギルドマスター。

「そうです。今後もよろしくお願いいたします。」

「こちらこそ。」

カードの裏をみる。



真矢 龍之介(18) Lv53

職業:農業

商業ギルド ランクD 金貨50枚 本年度税払い済

冒険者ギルド ランクS 21/100 二つ名:瞬殺の魔導師


突っ込みどころ満載のカード。

「あのー、なぜ、Sランクなんですか?今日、登録したばかりですよ。」

「レッドベアはSランクの魔物です。それに倒したのは1頭だけでないでしょ。」

「いや、1頭ですよ。」

「そんなことはない。この魔石が証明している。」

(これ以上聞くと魔石の合体までばれてしまうな。)

「では、この二つ名はなんですか?」

「Sランクになれば当然二つ名がもらえます。それにこのブレスレット。」

黄金のブレスレット

ブレスレットには


RANK:S

瞬殺の魔導師


と、書いてある。

「手を洗ったり、ブレスレットを磨く以外は装着義務があります。」

10cmの幅があるようなブレスレット。

装着義務ですか。

「魔導師?って、魔法は生活魔法しか使えませんが。」

「そんなこと言われても、証言がありますし。簡単には書換出来ません。」

「証言ですか?」

「はい。剣で切ったのではないし、絞め殺した訳でもない。罠を仕掛けたのでもない。なら、魔法しかないでしょ!」

「目に見えない魔法だと聞いてます。だから瞬殺です。」

「属性もわかりません。」

奥から、受付嬢が現れた。

「どれも、すべて魔力MAXでした。」

白金貨100枚が積まれた。

「あの。貨幣の価値が解らないのですが。」

「通貨は、銅貨、銀貨、金貨、白金貨があり、それぞれ10枚で繰り上がります」

「銅貨5枚ぐらいで露店の商品が買えますし、銀貨5枚から金貨1枚くらいで、宿に泊まれます。」

(銅貨1枚100円、銀貨が千円、金貨が万円、白金貨が十万円。だな。)

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