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なんか場違い。

田舎者には、苦手な雰囲気だった。理解に苦しむ。

気を取り直して、次に掛けよう！

パラダイス。

扉を開けると、眩しいくらいの美女、美女、美女。

本当にパラダイスだった。

「お客様は初めてですか？」

「そうですけど。」

「では、この娘の中からご指名下さい。」

どの娘も、ボンッ、キュッ、ボンッで目移りしてしまう。

「では７番の娘で。」

「はい！ご指名入りました！７番のスキアさん。」

案内されて、席につく。

「飲み物はどうしましょうか？」

「ビールで。」

「失礼します。スキアでーす。よろしくお願いしまーす。」

「どうやら、キャバクラのようだな！」

「お名前は？」「龍之介。」

「職業は？」「農業。」

「えっ、うそ！」「本当。」

スキアさんが、ボーイを呼ぶ。ナイショ話しているみたいだ。

話終わってボーイが「お客様、先に会計をよろしいでしょうか。」

「いいよ。」「金貨５枚になります。」

白金貨１枚をだし、お釣り貰おうとすると「最終会計で精算させてもらいます。」

「龍之介さんはお金持ちですね。」「そんなことないよ。」

「ねぇ、ねぇ、知ってる？」「何を？」

「今日ね、凄い人が居たんだって！」「どんな人？」

「二つ名を３つ貰った人が居たんだって！」「二つ名を３つ？」

（３つってことは、商業ギルドでも、二つ名があるんだな。）

龍之介は忘れている。共通二つ名を。

自分の事でないと思って聞いていた。

「凄いよね、二つ名をもらうだけでも大変なのに、３つだよ。」

「スキアさんは、普段は何してるの？」「冒険者だよ。」

「冒険者は儲かるんじゃないの？」「儲からないから、バイトしてるんじゃない。」

「ねぇ、それよりこれから、デートしに行かない？」

「はぁ？いやいや、ここは２３時までだから。」

「いいじゃない！今日は外に出たいの！お・ね・が・い。」

まだ、ビールも運ばれてきてないのに。

いいのかな？

スキアさんがボーイと交渉している。

俺に向きOK!サインを出してきた。

「さあ、行くわよ！」

「会計に行き、お釣りを貰おうとしたら？」

「料金は白金貨１枚です。」

「高っ！」

「店外デートは貸切りですから。」

「２３：３０までいいんだって。」

有楽街に消えていく二人であった。