異世界での出来事
第5章 都会へ
やりどころの待合室。
おれの目の前には、綺麗で華やかな女性達が並んでいる。
写真のない時代だから、現物で選べる。
目移りしてしまいそう。
一人一人を見ていたら。
「あれ?パラダイスの?」
「いい娘ばかり集めました。」
「どうぞ、この中からお一人お選びください。」
「えっ、二人でないの?」
「お客様、この娘達は今日が初めてでして。」耳打ちしてきた。
「もう一人は準備しております。」
プロのお姉さんに、処女の娘かー!
期待に胸膨らませる龍之介。
その時、スキアと目が合った。
知らない顔する龍之介。
支配人に耳打ちする。
「パラダイスのNo.1はどの娘ですか?」
「3番ですよ。」
「じゃ、3番で。」
「ちょっと。」スキアさんが手を挙げた。
支配人とスキアさんが話しているが、無視して廊下に出た。
ここで待ってたら誰か迎えに来てくれるだろう!
廊下を肩で風切りながら、付き人連れて歩いてくる中年親父。
中年親父は龍之介を見ることもなく、待合室に入っていく。
次の客かな?
しばらくすると、支配人が「もう一度、待合室に入ってくださいませんか?」と、呼びにきたので
待合室に入る。
「にいちゃんが、俺の息子を骨折させたのか?」
「はい?」
意味が解らない。
「そうです。こいつです。」スキアが証言する。
(あぁ!さっきの!)
あの中に、おっさんの息子が居たんだ!
お尻を撫でた事は言わず、事の経緯を説明する。
支配人に向かって「おい。」
「なんでございましょう。」
「このアマを奴隷にしとけ!」スキアさんの奴隷が決まった。
「お願いですから、それだけは。」土下座するスキア。
「なら、借金全額今すぐ返すか?」
「それは...必ず返しますから奴隷だけは。」
「あれも出来ん、これも出来ん、何が出来るんだ!冒険者もCランクのままだし。」
支配人がスキアに駆け寄り、呪文を唱えた。
何も起こっていない。
(えっ、失敗?)
支配人がスキアの胸の谷間に浮き上がる紋章を、おっさんに見せつける。
「うん。高く売れよ。」
(えっ、支配人が奴隷商人?)
なんだか見てはいけない物を見た気がする。
おれの目の前には、綺麗で華やかな女性達が並んでいる。
写真のない時代だから、現物で選べる。
目移りしてしまいそう。
一人一人を見ていたら。
「あれ?パラダイスの?」
「いい娘ばかり集めました。」
「どうぞ、この中からお一人お選びください。」
「えっ、二人でないの?」
「お客様、この娘達は今日が初めてでして。」耳打ちしてきた。
「もう一人は準備しております。」
プロのお姉さんに、処女の娘かー!
期待に胸膨らませる龍之介。
その時、スキアと目が合った。
知らない顔する龍之介。
支配人に耳打ちする。
「パラダイスのNo.1はどの娘ですか?」
「3番ですよ。」
「じゃ、3番で。」
「ちょっと。」スキアさんが手を挙げた。
支配人とスキアさんが話しているが、無視して廊下に出た。
ここで待ってたら誰か迎えに来てくれるだろう!
廊下を肩で風切りながら、付き人連れて歩いてくる中年親父。
中年親父は龍之介を見ることもなく、待合室に入っていく。
次の客かな?
しばらくすると、支配人が「もう一度、待合室に入ってくださいませんか?」と、呼びにきたので
待合室に入る。
「にいちゃんが、俺の息子を骨折させたのか?」
「はい?」
意味が解らない。
「そうです。こいつです。」スキアが証言する。
(あぁ!さっきの!)
あの中に、おっさんの息子が居たんだ!
お尻を撫でた事は言わず、事の経緯を説明する。
支配人に向かって「おい。」
「なんでございましょう。」
「このアマを奴隷にしとけ!」スキアさんの奴隷が決まった。
「お願いですから、それだけは。」土下座するスキア。
「なら、借金全額今すぐ返すか?」
「それは...必ず返しますから奴隷だけは。」
「あれも出来ん、これも出来ん、何が出来るんだ!冒険者もCランクのままだし。」
支配人がスキアに駆け寄り、呪文を唱えた。
何も起こっていない。
(えっ、失敗?)
支配人がスキアの胸の谷間に浮き上がる紋章を、おっさんに見せつける。
「うん。高く売れよ。」
(えっ、支配人が奴隷商人?)
なんだか見てはいけない物を見た気がする。