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スキアが奴隷に堕ちた。

衝撃のはしる待合室。

「明日の朝の帰りに奴隷を見せてもらえないでしょうか？」

「買っていただけるなら歓んで。」

「最後に、お客さんはどうケジメつけるんかいのー！」

「俺？俺は、息子さんの骨折を治しましょうか？」

「うそ言っちゃいけないよ。」受付のチンピラが問いただす。

「Sランクは認めます。でも、治癒魔法を使えるのか？ウソ言ってると．．．」

「ウソなら殴るのか？殴れるのか！」

いつもの口癖が災いの元。

そんな口喧嘩してたら「治したら、こいつを持っていっていいぞ！」

指を指されたスキア。

「根性が曲がっている人は要りません。」返品する。

「んら、もう一人連れていっても良いぞ！」

誰にしようか？悩んでいると「奴隷商のほうで選べや！」



さっき骨折させたチンピラ達５人が担ぎ込まれた。

治癒魔石に魔力を注入する。

中級試験は１個の魔石を６割ぐらい消費したから、５人で、魔石３個分。

魔石に注入完了し、若と呼ばれている奴から処置していく。

やはり６割で治す。ちゃっちゃと５人を治した。

「全員終わりました。」

「うん。うちの客人として、迎えよう。」

「なぜ教会に連れていかないのですか？」

「わいらは社会のゴミや！そんな奴らを治てもらえるかいな！」

「直ぐ治る魔法を初めてみたわい！」

「普通はこうならないの？」

「ああ、治癒魔法を施してからでも治るまでに３週間はかかるのだが。」

奴隷商人いや、支配人さんから教えてもらう。

「骨折者５人で白金貨３枚でよろしいでしょうか？」支配人が組長さんに聞く。

「それは普通の治癒魔法代やないか！すぐ治ったんだぞ！倍は出さんかい！」

気前のいい組長さん。

「ところで、キミの名前は？」

「真矢　龍之介と申します。以後お見知りおきを。」

「あの？」

「えっ？」

「今、話題の二つ名を３つ持つ？龍之介？」

「あっ、忘れてた！共通二つ名があったんだ！」

あきれた顔で俺を見るスキア。

左手をだして確認してもらう。

「白金のブレスレットだ！」

マントを着ているので判りにくい。

そんなこんなで部屋に案内される龍之介。（やっとやれるな！）