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異世界での出来事

第8章 南領「バーク伯爵」

自宅に帰り、3時のおやつにする。

牛乳とお菓子で休憩した。

休憩中に、売上報告をしておいた。

もちろん、魔石込みの金額を。

ぽかーん?と、しているので、金貨400枚がどれだけなのか判らないのだろう。

だから「向こう3年は給金が払える金額」だと言っておいた。

それに、ここの領主様の事を聞いたが、貴族様としか判らなかった。

呼ばれていることを言ったら「早く行け!」と怒られた。

「貴族様、最優先です。」ナーシャさんまでそう言うので

馬車で貴族様の屋敷に。

手土産に、牛乳を持参した。

貴族様の屋敷の門番に「真矢です。用があると聞いて着ました。」

二人いる門番の一人が屋敷のほうへ走って行く。

しばらくして帰ってきた「入ってよし。武器はここで預かる。」

「武器は所持していないみたいなので、そのまま付いてきなさい。」

門番に連れられて屋敷に入る。

玄関口で執事とメイドにお出迎えされた。

「真矢様、ようこそいらっしゃいました。当家のバーク伯爵様が首を長くしてお待ちしております。どうぞ、こちらです。」

少々、嫌味な言い方だったが「遅くなり申し訳ありません。おじゃまします。」

広くて天井も高い玄関エントラスの中央を歩いた。

歩きながら、村の奥さんを探すが、見当らない。

(掃除・洗濯って言ってたし、居ないよね。)

玄関の突き当たりの部屋に通され、椅子に掛けて待つ。

紅茶を淹れてくれたので、飲みながら待つが伯爵は出てこない。

ここに来るのが遅かったから、逆に待たされているのだろうか?

それから暫くして、伯爵が現れた。

「君がマヤかい?」

「はい。真矢龍之介です。これは、牛の乳です。どうぞ。」

「すまないねぇ。君のことは、賢者殿と村長から聞いておるよ。生活魔法が使え、冒険者ギルドはSランク、上級治癒師と聞いておるが。」

「はい。間違えありません。」

左手のブレスレットを見せた。

「あいわかった。そこで君に相談なんだが。」

「はい。なんでしょうか。」

「聞くところによると、成人の儀を済ませたと。」

「はい。森の石碑まで行き、成人の儀を済ませました。」

「それなら話は早い。あのダンジョンを攻略してくれないか?」

「ダンジョン?あの洞窟ですか?」

「そうだ、その洞窟から魔物が湧いて出ておるんだ。」

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