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異世界での出来事

第8章 南領「バーク伯爵」

ダンジョンまでは暫く歩く。

その間に二人に聞いた。

領主様に報告する義務があるのか、ないのか。

スキアは「気にしなくて良いんじゃない。報酬もないし、村を助けるだけでしょ。」

ラーシアは「領主様です。報告する義務はあると思います。」

「報酬のない依頼は、依頼じゃないよな。報告の事も聞いてないし。お宝は好きにしろ。だったので、そのまま、王都に売りに行こう!」

途中で魔獣に襲われたが、戦闘バカのスキアの魔剣で撃退していった。

ラーシアは弓なので、魔力温存の為、試射していない。

スキアの魔剣に魔力を注入してから、ダンジョンに入って行く。

ダンジョンに入るなり階段を下りる。

地下1階。

ライトの魔法を使い、道を歩いていく。

ワルサーを弾きながら、前に進む。

今まで誰も入ってないので、魔物が多くいた。

だが、魔物が強いと感じない。

ワルサーとコルトを休ませるために、戦闘を二人に任せる。

二人が戦っている間に、俺が休憩し、俺が戦っている間は二人が休憩する。ローテーションを組んで進んだ。

20階層を過ぎた辺りから、二人の攻撃が、1発では相手が消えてくれなくなった。

1体につき2回攻撃になったが問題なく進む。

25階層を撃破したところで、昼食にして、しばしの休憩。

(二人とも元気があるので、そのまま進もう。)

歩きだして、30階層。

一番奥の円形の部屋に辿りついた。

部屋の中には”緑色のドラゴン”と”黒色のドラゴン”2匹いた。

二人に「緑を頼む。」

黒色のドラゴンと向き合う。

コルトとワルサーを両手に持ち、出力を50%にしてコルトを弾いたが、鱗で跳ね返された。

出力全開にして、大きく口を開けて、攻撃してこようとしていたので、先に2丁とも口の中を目掛けて弾いた。

爆発するように弾けて肉片が飛び散る。

黒色ドラゴンが死滅した。

それを見て、緑色ドラゴンは高く舞い上がり距離を取る。

よく見れば、片目に矢が刺さってる。

その矢を目掛けて、ワルサーを出力全開で弾いた。

緑色ドラゴンは、頭の部分が爆発して、胴体だけ落下してきた。

スキアは鱗を剥ぎ取り、ラーシアは水晶玉を回収している。

ドラゴンは魔石ではなく、水晶玉らしい。

黒色ドラゴンの水晶は粉々に飛び散っていた。

10分もしないうちに、緑色ドラゴンは消えていった。

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