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異世界での出来事

第8章 南領「バーク伯爵」

3人ほど調達したい。

ボン・キュ・ボンのお姉さんを。

王都に向かう準備をしていたら、治療したことがある奥さんが、旦那さんを連れてきた。

「昨日の夜は大変ご迷惑をお掛けしました。」

「えっ?何のこと?」

「成人の儀で、夫が失礼な事を言ったみたいで。」

「あぁ!俺の時とは違うってやつですか?」

「そうです。お詫びのしようもありません。」

「私は助けて貰ったのに、恩を仇で返すような言動で、お恥ずかしい。」

「いえいえ、俺は、よそ者ですから、気にしないで下さい。」

「・・・・・。」

「大丈夫ですよ。気にしないで下さい。謝罪はちゃんと受けましたから。」

「あの、夜に治療して貰えますか?」

「どうぞ、お越し下さい。お待ちしております。」

「では、仕事が終わって、夕食後に来ますね。」

「はい。予約承りました。奥さんのお名前を聞かせて貰ってもいいですか?」

「ルーシーです。よろしくお願いします。」

「俺は、リュウノスケです。こちらこそ、よろしくお願いします。」

「村で、リュウノスケさんを知らない人はいませんよ。」

そんな話しをしていたら、エミリとミーナが後ろに居た。

「どうしたんだ?」

「レイピアの魔力無くなった。」

「・・・・・。」

「魔力チャージして。」

(何を考えてるんだか。)

「結婚、おめでとうさん。」

「私は結婚出来ないわ。」

エミリか、そうだな。ハヤトでないと嫌なのか?

「ハヤトも治ったら、すぐに結婚出来るんで無いか?」

「いつになるのか、判らないもん。」

「ミーナさん、結婚、おめでとうさん。」

「あ、ありがとう。」

「もう、ここへは来てはいけないよ。幸せな家庭を築いてね。」

「えっ!」

「いや、お客様なら歓迎しますよ。でも、食事とお風呂は勘弁して下さい。」

「な、なんでよ!」

「ここの関係者では無くなったからです。」

「でも、瞬速のチームだよね。」

「あっ、チームからも抜けてもらう。王都に行って手続きして貰うから。」

「なぜそこまでするの?」

「村の青年でチームつくるんだろ。今のチームにいたら入れないだろ?さすがに夫婦別々のチームは不味いだろ。」

「でも、チームはまだ作れないもん。」

「成人の儀が終わったんだから、すぐにBランクになれるよ。」

話しながら、野菜を積んだので出発する。

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