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何とか、エミリとミーナから逃げて、いつもの３人で王都に向かう。

「本当に、良かったんですか？あの二人を解雇しても。」

心配そうにラーシアが話しかけてきた。

「うん。もう村の人は当てに出来ないからね。王都に行って３人ほど雇うことにするよ。」

「解りました。ご主人様がそうおっしゃるのであれば、それに従います。」

王都に着いて、商業ギルドに行き、１日販売券を購入する。

二人に販売を任せて城に行く。

何ヶ月ぶりだろうか？

何となく懐かしい。

城門の兵士に「龍之介です。賢者様にお取次ぎ下さい。」

暫く城門で待っていると、賢者様が現れた。

城門の中にある。兵士の詰所で話すことになった。

「何かあったのか？」

「いいえ、面倒な事ではありません。南の土地って、どこまでの範囲で貰えるのでしょうか？」

「必要なぶんだけ使えばよい。」

「いいんですか？」

「あぁ。」

「町を創りたいのですが。」

「構わんよ。町を創るのなら、それなりに制限はあるけどのぅ。」

「その制限をお聞かせ下さい。」

「王都より大きな町はダメじゃ。それと王都を見下ろすような町もダメじゃ。もちろん、城より大きな建物もダメじゃよ。」

「解りました。あと、バークの町よりも小さくしますね。」

「いいや、それは構わんよ。」

「でも、また嫌がらせされても困りますから。」

「いいんじゃよ。南のバークは、私腹を肥やし、悪行三昧だから、交代があるかもしれん。」

「そうなんですか。」

「お前の土地は、王国直轄地だから、開拓してくれると助かる。」

「でも、税を払っていませんが。」

「野菜を流通させていることが収入に繋がっているんじゃよ。」

「そうなんですね。こちらも助かります。」

「今みたいに安く売ってくれるだけでも王国が安心していられるのじゃ。少しぐらいの無理は言ってもいいんじゃよ。」

「今のままで十分です。ありがとうございます。」

「安く売って、生活できているのか？」

「はい。大丈夫です。それなりに生活できてますので。」

挨拶して、城を後にした。

これで町が創れる。

そうと決まれば、早速、働き屋に行こう！

そこで、奴隷を雇おう！

歩いている足が早足になっている龍之介であった。