売り専ボーイ・ナツ
第4章 ボーイ仲間との日常
「戻りました」
俺は少し控えめにそんな声をかけて、コンビニから部屋に戻った。
「お帰り」
さっきも聞いたスカイくんのお帰りコール。
他のボーイたちは、さっき買ったコンビニ弁当を食べていたり、テレビの前に寝転がってうとうとしていたり。
俺に何の興味もないようだ。
俺は他のボーイたちと少し離れた壁際にすわり、買ってきたサンドイッチを食べた。
同じ部屋にいるのにあまりコミュニケーションをとらないボーイたち。
おじさんたちとのセックスより、この空間のほうが苦痛かも。
少しそんなことを思った。
1時間。2時間。3時間。
今日はそれ以上待っていてもお客さんは入らなかった。
俺だけでなくどのボーイにもお客さんはなく、ただごろごろするボーイたち全員を観察するだけの時間になった。
彼らの様子と会話をみていてわかったこと。
コウさんは、もともとはボーイだったらしい。今もお客さんがボーイを選ぶファイルやホームページに名前と顔は残っているが、ほぼお客さんに入ることはないらしい。
最初に俺を案内してくれたタイキくんは、大学生。アルバイトで体を売っている。
スカイくんはこの店1番の人気ボーイ。ただ、整ったルックスと小柄な体型が支配欲を刺激するのか、SッけのあるおじさんとのSMプレイや、今日まさに来ていた飯を食べるだけのおじさんなど、少し変わった客が多く付いているらしい。
中肉中背茶髪のボーイ。名前はショウキ。顔はかわいいが口を開くとかなりのオネェ。この仕事だけで生活しているらしい。俺には苦手なタイプ・・・のような気がする。
黒髪タトゥーのボーイ。名前はタイヨウ。学生なのかこの仕事で生きているのか正体不明。いわゆる普通の青年って感じの外見。ショウキと仲がいいようだけど、オネェ言葉ではない。ショウキほど毒舌でもない。
ファイルとホームページにはまだ10人ほどのボーイが載っているが、よく出勤するボーイは他に3-4人らしい。
それ以外は、昔働いていてそのまま名前だけ残していたり、ごくまれに出勤するボーイだったり。
他のボーイの中に、この気まずい空気を壊してくれるような人はいるだろうか。
ともあれ、売り専初出勤はこうして終わった。
俺は少し控えめにそんな声をかけて、コンビニから部屋に戻った。
「お帰り」
さっきも聞いたスカイくんのお帰りコール。
他のボーイたちは、さっき買ったコンビニ弁当を食べていたり、テレビの前に寝転がってうとうとしていたり。
俺に何の興味もないようだ。
俺は他のボーイたちと少し離れた壁際にすわり、買ってきたサンドイッチを食べた。
同じ部屋にいるのにあまりコミュニケーションをとらないボーイたち。
おじさんたちとのセックスより、この空間のほうが苦痛かも。
少しそんなことを思った。
1時間。2時間。3時間。
今日はそれ以上待っていてもお客さんは入らなかった。
俺だけでなくどのボーイにもお客さんはなく、ただごろごろするボーイたち全員を観察するだけの時間になった。
彼らの様子と会話をみていてわかったこと。
コウさんは、もともとはボーイだったらしい。今もお客さんがボーイを選ぶファイルやホームページに名前と顔は残っているが、ほぼお客さんに入ることはないらしい。
最初に俺を案内してくれたタイキくんは、大学生。アルバイトで体を売っている。
スカイくんはこの店1番の人気ボーイ。ただ、整ったルックスと小柄な体型が支配欲を刺激するのか、SッけのあるおじさんとのSMプレイや、今日まさに来ていた飯を食べるだけのおじさんなど、少し変わった客が多く付いているらしい。
中肉中背茶髪のボーイ。名前はショウキ。顔はかわいいが口を開くとかなりのオネェ。この仕事だけで生活しているらしい。俺には苦手なタイプ・・・のような気がする。
黒髪タトゥーのボーイ。名前はタイヨウ。学生なのかこの仕事で生きているのか正体不明。いわゆる普通の青年って感じの外見。ショウキと仲がいいようだけど、オネェ言葉ではない。ショウキほど毒舌でもない。
ファイルとホームページにはまだ10人ほどのボーイが載っているが、よく出勤するボーイは他に3-4人らしい。
それ以外は、昔働いていてそのまま名前だけ残していたり、ごくまれに出勤するボーイだったり。
他のボーイの中に、この気まずい空気を壊してくれるような人はいるだろうか。
ともあれ、売り専初出勤はこうして終わった。