
売り専ボーイ・ナツ
第2章 売り専への道
そこは、普通のマンションの一室だった。
ワンルームで、パソコンデスクが置いてあった。
部屋の真ん中には大きなテレビがあった。
ベッドがないぐらいで、あとは普通の一人暮らしの男の部屋、という感じ。
そして、パソコンデスクに黒髪で線が細い印象のすらりとした男性が座っていた。
「大西くん、よろしく。さっそくだけど、ファイル用の写真を撮るから隣の部屋に行こうか」
促されるままに俺はその部屋を出た。
そして、その黒髪の彼とともに同じマンションのすぐ隣の部屋に入った。
そこは、前の部屋と同じ間取りなのに全く雰囲気が違った。
何もない。
薄暗い。
ただ、部屋の真ん中にベッドだけが鎮座している。
何もない部屋の中で、そのダブルベッドはずいぶん大きく感じられた。
薄暗いのは、窓が遮光カーテンで締め切られ、電灯もベッドサイドに置かれた白熱電球のスタンドだけだからだ。
「あぁ、ここで客に抱かれるんだ」
初めて見るセックスのためだけの部屋は、妖艶なような、不気味なようなこれまでに感じたことのない空気だった。
ワンルームで、パソコンデスクが置いてあった。
部屋の真ん中には大きなテレビがあった。
ベッドがないぐらいで、あとは普通の一人暮らしの男の部屋、という感じ。
そして、パソコンデスクに黒髪で線が細い印象のすらりとした男性が座っていた。
「大西くん、よろしく。さっそくだけど、ファイル用の写真を撮るから隣の部屋に行こうか」
促されるままに俺はその部屋を出た。
そして、その黒髪の彼とともに同じマンションのすぐ隣の部屋に入った。
そこは、前の部屋と同じ間取りなのに全く雰囲気が違った。
何もない。
薄暗い。
ただ、部屋の真ん中にベッドだけが鎮座している。
何もない部屋の中で、そのダブルベッドはずいぶん大きく感じられた。
薄暗いのは、窓が遮光カーテンで締め切られ、電灯もベッドサイドに置かれた白熱電球のスタンドだけだからだ。
「あぁ、ここで客に抱かれるんだ」
初めて見るセックスのためだけの部屋は、妖艶なような、不気味なようなこれまでに感じたことのない空気だった。
