テキストサイズ

普通×地獄=不幸↓

第1章 最初の夢と現実

妻と買い物に出かけた。私は助手席に乗り会話もなかった。久しぶりの外出、天気も良く眩しい。目もまともに開けない。妻は買い物、私は隣の本屋に。少し歩くだけでふらつく。黙って立って本を読んでいるだけでめまいや動悸がしてくる。ずっと家の中に閉じこもって体も動かさなかったのが原因だろう。一冊、いつも買っていた本を買い家に帰った。買った本は袋に入ったまま読まずに、横になった。たったこれだけで疲れている。いつの間にか眠っていた。夢が私をまた苦しめてくる。それは、見知らぬ公園にいた。ものすごく大きく高い滑り台がある。私の家族や他の子供連れ家族が次々と滑り台の階段を登っていく。私も後ろから付いていく。階段を登りきって気づいた。なんて高さだと。手摺りさえ無い。私は、ここから落ちてしまったらお終いだと思った。私は恐怖で動けない。しかし、家族は滑り降り私を待っていた。一歩ずつ歩いたが、バランスを崩し転落しそうになって夢から覚めた。汗をかいていた。これに似た夢はしょっちゅう見ていた。眠るのが怖く、ずっと起きている事がある。今の自分の精神的脆さがわかる。つづく

ストーリーメニュー

TOPTOPへ