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普通×地獄=不幸↓

第1章 最初の夢と現実

急に体の調子が悪くなり、精神安定剤を飲んだ。それを見ていた子供から言われた。「何の薬飲んでいるの。お父さん、どこか痛いの。病気なの。病院に行ったほうがいいんじゃない」と。私はどう言ったらいいのか困った。また子供に聞かれた。「病気治るの」私は、「大丈夫」と言った。私の状態は、明らかに悪くなっている。自分から、病院に行った方がいいのではないかと。頭痛にめまいが酷い。いろんな事を考えると具合が悪くなり、息苦しくなる。夜7時頃には、布団に入ることが多くなってきた。検察庁からの事情聴取の通知も、まだ届かない。仕事を探しても見つからない。もう夏だ。今までの夏で最悪な季節になりそうだ。妻も心配しているみたいだ。子供は学校が終わると実家に帰っていたが、今は家に帰ってくるようになった。妻は、私を一人にしておくのは危険だと思っている。子供は当然そんなことは知らない。実際一人で居ると不安にかられる。酷い時は、手足が震えてきて変な汗が出てくる。薬に頼るしかない。精神的ダメージがここまで体を壊すとは恐ろしい。つづく

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