普通×地獄=不幸↓
第1章 最初の夢と現実
私は、この状態になってから最悪の夢を見た。母に現在の父親、兄に妻、身内に親戚中に責められる夢。私が全てメチャクチャにしてしまったと。亡くなった祖母にも見放された夢。目が覚めた時、胸が苦しく心臓が痛かった。起き上がって、すぐに妻に言った。体の調子が悪いと。居間に枕と毛布を持ってきてもらった。頭が痛み、めまいがする。いつもは、熱っぽい時は自分で冷却シートを貼るのだが体が動けない。妻に頼み貼ってもらった。それからの記憶が無い。眠っていたのだろう。時間を見たら昼近くだった。周りを見渡すと、長男が座っていた。私は、まだ意識がはっきりしていない。長男に「昼飯食べたか」と聞いた。私は、何とか起き上がってしばらくじっとしていた。今動くと、心臓が止まってしまうと思う恐怖があった。呼吸も乱れている。このまま死ぬのかと思った。土曜日で長男が家にいてくれただけでも、気持ち的に助かった。長男は、私が起き上がると二階の部屋に上がった。少し落ち着いてきた。現実でも夢でもこんなに苦しい思いをしなければならない。私は、自分の人生の終わりのカウントダウンが始まったと思った。もう、精神も体もボロボロだ。雨が降り出し薄暗い部屋で訳のわからない恐怖感だけ感じている。俺を一人ぼっちにしないでくれ。 つづく