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普通×地獄=不幸↓

第1章 最初の夢と現実

叔母さんが亡くなった。2日前に病院で会ったのが最後になってしまった。酸素マスクして苦しそうだった。私は、手を握り子供達を見せた。「叔母さん、また来るよ」と言って病院から出た。妻に、「苦しそうだな」と言った。私は、2人のお婆ちゃんを失ってしまった。私は、小さい頃から叔母さんに育ててもらったようなものだ。一緒にご飯を食べ、風呂にも入り、一緒の布団に眠った。小学校の時は、成績が悪かった私は、いつも叔母さんに通信簿を見せた。叔母さんは、いつも励ましてくれた。遊びに行くと、いつも同じ場所に座り、お茶を飲みながらタバコを吸っていた。私が大人になってからも子供を連れていって話しをしていた。私の唯一の心の頼どころが無くなった。悲しい。叔母さんが亡くなった実感がない。遊びに行くといつものように家にいる感じがする。私の精神状態が崩壊した。こんなことならば、元気な時にいろんな所に連れていってやりたかった。葬式には、妻に行ってもらうことにした。今の私の心の中は号泣している。もう一度話しをしたかった。

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