普通×地獄=不幸↓
第1章 最初の夢と現実
朝の5時半ぐらいだった。目を覚ました。私の降りるバス営業所着は、6時だ。小学三年生の娘が前日から迎えに来ると言っていた。丁度日曜日で学校が休みであった。営業所に着いたが娘の姿がない、おそらくまだ眠っているのだろうと思った。天気も良く、家まで近いので少し待ってから帰ろうと思った。一人、一生懸命走ってきた娘が見えた。手をつなぎ家に向かった。朝食を食べてから、もう一眠りした。明日、以前働いていた土木会社の東北支店長に連絡する事にした。これでようやく生活が安定する。次の日、支店長に電話をした。今は、人が揃っているからタイミングを見てから連絡する。それよりも、作業員を探して紹介してくれと。この時私は、良いように利用されたことがわかった。裏切られた。頭の中が真っ白になった。二度と連絡を取ることは無かった。それからの私は、酒におぼれて、家からも出ず、電話にも出ない。妻とも一言も会話も交わさない。また、精神科に通う日々が続いた。叔母からの電話にも出ず話す事すら出来ない。叔母は、元は看護士長だった。私のことは多分妻から聞いたと思う。叔母は、電話をかけてくれるが無理に私にかわろうとはしなかった。叔母からは、私の子供達にちょくちょく服や靴、おもちゃやお菓子など送られてきた。その度、妻が御礼の電話をした。私は、話す事が出来なかった。妻からは毎日のように何だかんだ言われた。とてもつらかった。もう、迷惑をかけたくなく離婚を考えるようになった。6月2日今日1時30分に検察庁に行くことになっている。さて、私はこの後どうなるのだろう。解らない。 つづく