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梨原が帰った後、梨原の在籍表に記入されている保護者の欄を見た


(父親と２人暮し…)


父親の年齢は俺とほぼ変わらない２７と記入されていた


(やけに若いな)


｢あら、在籍表見てなんか問題でもありました？｣


声をかけてきたのは教頭先生だった


｢いえ、梨原が親の話しをした途端怒りだしてしまいまして……｣

｢あぁ、この子の家は母親が死別してしかも父親と血が繋がってないのよ｣

｢そうだったんですか…｣


(血の繋りがないか…)



俺は少し引っ掛かりながらも在籍表を元に戻した