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愛は要らないから…

第9章 恋愛感情



「ふあぁ……」

「眠たい?」

「ん…あと寒い…」


不意に出たあくびに気付かれて

大和は俺の眠気を邪魔しないようになのか
優しく囁くように話しかけてくれた



大和はあぐらをかいて毛布にくるまって
俺はその後ろに座って腕と毛布

二重に包まれながら大和の家でテレビを見て夜更かしをしていたのだ


「寝る?」


俺を暖めようと
抱き締められる力が強まって、更に密着されながら言われる


「まだ起きる。これ終わるまで寝ないから」


なんとか重いまぶたを持ち上げて
テレビに釘付けになる

季節は年末年始
夜中まで面白いテレビがあって

それ見終わるまでは絶対!何がなんでも起きてやる!


それになんと言っても…


「早希ちゃんほんまええ子やし、可愛いよな」


俺がテレビを見てる一番の理由
お目当ての女性芸人が出てるからである

視聴率を少しでもあげて貢献しなければファン失格だ!

くらいの気持ちがあるからなんとしても見なければいけない使命感があった






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