愛は要らないから…
第9章 恋愛感情
「…………は?」
待って…
今の…夢じゃない?
正夢?リンク?
俺の格好は夢と同様
服が捲られて乱れてて、足元には手を汚した大和がいた
俺の考えが合ってるなら
大和の手についてるあれって、俺の精液…っ
「お前寝込み襲うとか正気かよ!?」
どおりで体が動かなくて、抵抗できずに
声も…
はっ!
俺は今更ながら手で口を覆った
「声…出てた…?変なこと言ってなかった?」
「言葉は言ってないけど、うん、喘いでた」
うわ…
どうしよう
だって親まだ起きてるかもしんないし
妹だって隣の部屋なのに…
「大丈夫だろ、まだ帰って来てないし
テレビの音で気づかれてないって」
大和は全く顔色を変えず
冷静だった
「ほんとに…大丈夫だよね?」
「気にしすぎ」
「んっ……っ…」
大和はふっと笑うと
俺に覆い被さるようにして
そして唇が触れた