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愛は要らないから…

第9章 恋愛感情



「あ!荒井くん!一緒にご飯食べよ!」


俺らが教室に戻ると
さっきとは打って変わって、朝のようにクラスのやつらは荒井に群がって

俺はよろめきつつ外に弾き出された


すげぇ勢い…

ここまで来られたら俺だって断れないだろうし
人当たり優しいもん、更に荒井なら断れなさそう

今日はやっぱ一人で食うか


俺は教科書やらいろいろ持ったまま
そのまま静かにその場を離れて売店にパンを買いに行った

お昼はいつも買いに行ったり
お菓子やお弁当のおかずをよく分けてもらう

毎回分けてもらうと餌付け餌付けって言われるんだけど
本当にそうだし、ありがたく頂いてる



売店に着くと
所持金を確かめようと

荷物を持ってない方の手でポケットを探る


あれ…?ない…

「うそ…」


きっと鞄の中だ
とゆうより、いつもポケットじゃなくてそっちにしまってるんだもん

絶対そうだ


俺は急いで教室に戻り
教科書を置いて鞄から財布を手にして再び…

「秋くん!どこ行ってたんだよ!」


荒井に呼び止められ購買には行けなかった


「ほら、一緒に食べよ?」

「わっ!」


俺の前に荒井が寄ると
荒井の席まで腕を引っ張られた

案外力強いかも…
俺が運動得意でもなくて、小さい背丈で童顔の見た目で判断したから尚更そう思うのかもしれないけど

自分の判断で信じない方が良いってこの事だな



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