愛は要らないから…
第9章 恋愛感情
俺らは雑談しながら食事を進め
話題は恋愛の話になった
「俺は興味ないからパス」
「え、好きな人は?付き合ってる人は?」
「いない。秋と荒井で話せば?」
そうすると
荒井は俺を獲物を狙うみたいにじっと見つめてくる
「俺も別に好きな人いな…」「ほんと!?」
「うん…!」
そう、いない
少し頭のなかであいつが
静也の顔がよぎるけど
もうちゃんと終わったこと
だから俺ははっきりと返事をした
「恋愛しないの?彼女作る気はない?」
「全く…」
「そうなんだ…」
少し怖いんだ
もう失恋し続けることが。
付き合ってる間は確かに楽しいけど
俺はその先の破局の事ばかりが気になって…
円満にとか
理解しあって話し合ってとか
そんなんで別れても
傷付くのには変わりはない
だからしばらくは、もういい。
なんなら一生…
俺は今のこの生活で満足だから