愛は要らないから…
第10章 嫉妬
あれ…
大和のマンションへ向かい
部屋のインターホンを鳴らしても
誰も出る気配はない
まだ帰ってない?
一応本当に居ないのか
確認するためにドアノブを回してみると
それは意図も簡単にガチャリと開いた
「大和ー…?」
中、入ってもいい…よな?
兄弟だし、来いって言われたんだし
あ、もしかしたら風邪とかで出れなかったり?
「入るよ?」
それなら尚更確認しなきゃいけない
って思って俺は恐るおそる部屋の中にお邪魔した
リビングやキッチンにはいないし
トイレやお風呂場も電気ついてないし
やっぱり寝込んでる?
俺は最後に寝室を覗くと
ベッドには予想した通り、大和が横になっていた