愛は要らないから…
第11章 知らぬ間に
荒井は俺が手にしたばかりのチョコレートを奪い取り
レジに向かおうとしてる
「だめだよ!荒井は知らない奴にあげることになるんだぞ?」
「兄弟なんでしょ?だったら絶対いい人だし
俺がそうしたいからいいんだよ。
お礼だと思って遠慮なく受け取って」
「お礼って俺なにも…」「お礼はお礼なんだよ。」
荒井はそれだけ言うと
結局それは本当に買ってもらってしまった
意味が分からない
何がお礼?
んー……
この遊び時間の計画を立てたこと?
確かに成功はして、たのしかったけど
一緒に考えたみたいなもんだし…
分からん!
でも、満足そうだし
そこまで言うならこうして、好意に甘えた方がよかったのかな?
本当に俺が女だったら惚れてるわ…