愛は要らないから…
第12章 きっかけ
「―――っ!冷たっ!」
不意に頬に冷たいものが触れて
飛び退くほど驚いた
「ふはっ。秋の分もあるぞ」
「多すぎだろ…」
俺の頬に触れたであろうカップのアイスクリームをかごに戻す動作を目で追うと
そこには半分は埋まってる気がするほど
アイスクリームが大量に入っていた
「ほら、溶けるから早く買って早く帰るぞ」
「大和…!ったく……」
本当にありえへん
二人分だとしても絶対多い
まあでも、俺の分もあるなら…
買い溜めだし…うん
俺は結局大量のアイスを買うのを許して
買い物を済ませ、大和の家に帰った