愛は要らないから…
第13章 溢れる想い
「秋くん!代わりにしよ?」
「……え」
い、いや、分かるよ!
そりゃ安易に異性にキスは出来ないもんな
でも、代わりに俺と…
堂々としようって言われてするのも
こんな人の目の前で……っ!
はっず――――
ううん、ただルールに従ってるだけだから
女の子なら気軽に出来ないから仕方なくで
小さい子どもが興味本意でしちゃうような軽いノリのネタみたいなやつだ、うん
荒井は立ち上がり、俺に近付いてくるほど
頭のなかでそう言い聞かせた
「ちょっと待てよ、好きな人とって言っただろ」
王様のくじを引いた奴は荒井が逃げたと思って
その行動が気に食わないのか、止めようとした
「ふふっ、じゃあ……」