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愛は要らないから…

第14章 俺のもの



「…秋くん!」


大和のおかげで遅刻ながらも学校に行くと
教室に入った瞬間、すぐさま荒井は俺に気づいた

しかも、今はお昼休みみたいで
荒井は俺に歩み寄って来て

迫る距離に恐怖心が芽生えてくるけど
大丈夫…


俺はまた指先で首もとを触った


大丈夫、独りじゃない…
怖くないから


俺も足を踏み出すと
荒井の横をスッと通りすぎるようにして

自分の席へ向かった





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