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愛は要らないから…

第15章 永遠に…



「彼女なんかいないから」



……………



は?


意味が分からなくて目が点になっただろう
けどそれもすぐにかわって俺は眉をひそめた


「え…でもだって……前に電話したときに女の人の声聞こえて
この前もデートしてた!俺ちゃんとこの目で見たんだからな!」


荒井と仲直りして帰り道を歩いていたあの日
偶然大和と…女の人と居るのを見かけた

だから俺はあの時現実を見るのが嫌で逃げたんだ……



「デートじゃなくて買い出しだし、あいつには他に付き合ってる人いんだよ」

「…………嘘…」


いつの間にかうつむいた顔を
顎に片手を添えて引かれると口づけられる


「っ…なに、して……」


甘い誘惑がまだ怖くて、信じられなくて
大和の胸板を押して離れた


「そんなんで誤魔化されない」

「こうゆうこと秋にしかしたくないし、してない。」

「はぅっ…」


腕を引かれぎゅっと抱き締められた瞬間
強引に奪われるようにまたキスされると

ちゅっと聴こえるリップ音や唾液の水音がして
口内を犯される


「っ…ふぁ……ん…」

背中を這う手つきもなんだか熱くて

ここまで来ると…もう…


「は、っ……んんー!」


離れようと押していた手の力が抜けて
大和の服にしがみつくとやっと唇が離れた

「ずるい……」

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