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愛は要らないから…

第3章 大失恋



お陰でいつも通りに過ごせた


楽しい話や

長く付き合ってるもんで
初めて喧嘩したりして仲直りして

また好きって言い合って、仲を深めたり

二人の誕生日も祝えたし

嫉妬したり、されたり




そしてそんな些細な幸せな時間は刻々と減っていく…


静也が旅立つ日は明日
俺は見送る約束をしていた


だけどその日は何か様子が変だった
いつもすぐ連絡の返事をくれるのに

朝になるとパタリとやんだ


準備とかあったり
俺だけじゃなくて家族とか友達とかにも会えなくなるのは寂しくなるだろうなって

だから最後に思い出作りしてるんじゃないかって思っていた


なのに
なぜか胸騒ぎがして…

一言適当に言葉を送ると既読の文字がついた


だけどそれにも返事は来なかった



まさかと思って俺は急いで駅へ向かった


日にちは違えど時間があってるなら
まだ間に合う!

早く会いたい
最後に一目みたい

最後に……



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