愛は要らないから…
第4章 兄の慰め
「だって…」
必死に言い訳を探そうとすると、頭の中に静也が出てくる
元はといえば…静也とのことで…
ふいに涙が出そうになった
そして耐えられず、頬が濡れていく
「秋…」
さっきと打って変わって
優しく俺の名前を呼んで、俺のそばでしゃがんで肩を抱いてくれた
「心から忘れられないなら、体から忘れればいい」
「……え?」
突然視界が暗くなり、唇に感触が…
大和は俺にキスをした事を理解するまで時間がかかった
「意味わかんな…
なんで…兄弟なんだよ?」
脳内にある疑問をそのまま伝えた
本当に意味がわからなかった
「心配って言ったろ?それに兄弟ってバレたら確かにヤバイけど兄妹よりましだろ。
もしもの事が…子供ができたら、そっちの方がヤバイし」
俺はそのセリフに妙に納得してしまった
だからと言って、
妹とするなんてことは考えたことあるわけないし
勿論兄と…大和とすることも考えられなかった
「ふっ…」
突然ズボンの上からあれを触られて
反応してしまった
逃げなきゃ…!
「や…だめ…んんっ…」
片方の手は服のなかに侵入し胸を弄られ
またキスをされて
言葉ではそういうものの
もう抵抗出来ずにいた
退けるほどの力が入らなかった