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愛は要らないから…

第5章 リ・スタート



「さっきのなに?」

「……なにが?」

「あにぃってやつ」


あ……

俺は顔がほんの少しあつくなるを感じた


「あれは…こうゆうときだからこそ
俺みたいなのがかっこよく思われたいとは言わないけど可愛いとはあんまり思われたくないとゆうか…

だから、あえて兄貴って呼ぼうとしたんだけど

うん…失敗した……」

「お前から兄貴とか、初めて聞いたんだけど」


大和はばかにするように笑ったかと思うと

今のじゃ逆効果とニヤリと笑われた



だよね


あにぃとか、どこぞのブラコンだよ
二次元か?

ってつっこみたくなるもんな


「あとさ、こっちだってお隣さんとかいんだから
もう少しだけ声抑えろよ」

「これでもがんばってんだけど…」


「まあ、別に挨拶もそこそこだし隣とかどうでもいいけど」



春休み


兄、大和は無事大学に合格し
この度一人暮らしをすることになった

実家ともそこまでは離れておらず
俺はそのお陰でよく会いに行っては大和を求めるようになった


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