愛は要らないから…
第5章 リ・スタート
「でもさ、学校始まったら静かになるんじゃない?」
「忙しくなるもんな」
「うん…それに……
いいきっかけだし、もう、こうゆうのやめよ」
俺は決意していた
どこかで踏ん切りをつけなければ、環境が少しよくなった今
更にただの兄弟には戻れなくなる
それにまだ、心の中に静也が…
でももう悲しんで誰かを必要にしなくても大丈夫になったから
だから……
「は?お前また、繰り返すつもりか?だったら俺で…」「ううん。もう、知らない人ともしない。大和ともしない
俺以上に分かるだろ?だめな行為だって事」
大和は俺に馬乗りになって
怖い顔で責め立てられたけど、俺は冷静にそう返した
「………」
「…………」
「………分かった…」
そのまま俺に倒れこんで俺の首に顔を埋めてくる
少しだけ愛おしいなんて
思ったり思わなかったり…
俺は大和の背中に腕をまわした