
愛のカタチ
第1章 ON~社会人×大学生~交わる心編~
間違いない。
俺の心は、この人と通じてる。
和「…っ、ん」
そう悟った途端、なんだか恥ずかしさを覚えた。
智「…やっぱりお前は、可愛いな」
舌が胸を這う刺激に身体を震わせ、きゅっと大野さんの腕を掴んだ。
智「震えてる…」
俺の事を可愛いと言いながら、少し心配そうに俺の細めた瞼を撫でる。
和「嫌なんじゃ無いよ。ちょっと、恥ずかしかっただけ…」
智「ん…」
安心した様な柔らかい笑みを俺に向けると、俺の頭を撫でながら再び胸にキスを落とす。
和「っ、ぁ…」
そんなのされた事無かったから。
その刺激に驚く俺の身体は震えるんだ。
智「…怖い?」
和「ううん。怖く、ない」
智「無理すんな」
俺の頭をぽんぽんと撫でると、身体を離そうとするんだ。
和「あ…、嫌」
だからつい。
智「っ、和?」
離れて欲しくなくて、思わずしがみついた。
智「ふふ、どうした…」
和「や、だ」
智「ん?」
和「…離れないでよ」
俺を見下ろすその顔は優しくて。
俺はいつもその優しい顔に、甘えてしまうんだ。
智「馬鹿、お前…」
和「離れないでってば」
知ってるんだよ。
俺が甘えると貴方は断れないって事。
智「離れないよ…」
和「ん」
ほらね。
離れそうだったその身体を寄せて、ぎゅっと俺を抱き締めてくれる。
智「離れないから、そんな顔すんな」
和「顔?」
智「抑えるの、大変なんだよ…」
和「あ…」
俺を抱き締める大野さんは熱いんだ。
眼差しだけじゃない。
手も、呼吸も、その身体だって熱くなってる。
智「だからちょっとだけ、顔隠せ」
俺の下腹部に当たるそれは、凄く熱くて。
和「…離れたく無い」
智「わかってるよ」
和「じゃなくて」
怖くて震えたんじゃ無いよ。
貴方の熱さに震えたんだ。
和「抑えないでよ…」
智「え?」
和「もっと熱くなって欲しいんだよ…」
俺を想って熱くなる貴方に、震えたんだ。
